精神保健福祉士国家試験とは?第29回の日程・申込期間・受験資格・合格率・共通科目免除まとめ

第29回精神保健福祉士国家試験(令和9年2月6日・7日実施予定)の申込受付期間・受験手数料・受験資格のルート・出題形式と合格基準・第28回の合格率、そして社会福祉士として登録している方が使える「共通科目の免除」を、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターと厚生労働省の発表をもとに整理しました。

最終更新:2026年8月29日(試験センター・厚生労働省の公表ページを同日に取得して確認)

ご利用にあたって:本ページおよびアプリ「セイフクトール」は、政府・厚生労働省・公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのいずれとも関係のない、個人開発の非公式サイト・アプリです。試験の日程・受験資格・申込方法などの正式な情報は、必ず試験センターの公式サイトおよび『受験の手引』でご確認ください。第29回の日程は試験センターの公表時点で「予定」と表記されています。本ページの記載内容は執筆時点の公開情報をもとにしており、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。

1精神保健福祉士とは

精神保健福祉士は、精神保健福祉士法(平成9年法律第131号)にもとづく国家資格です。精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設で精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図る施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の援助を行うことを業とする「相談援助の専門職」として位置づけられています。精神科医療機関、精神保健福祉センター、保健所、地域包括支援センター、障害福祉サービス事業所、学校(スクールソーシャルワーカー)など、働く場は幅広く、精神保健福祉士は通称「PSW(Psychiatric Social Worker)」とも呼ばれます。

資格を得るには、精神保健福祉士国家試験に合格し、登録を受ける必要があります。試験は年1回、例年2月上旬の土曜日・日曜日の2日間で筆記試験のみ実施されます(実技試験はありません)。

2第29回(令和8年度)の日程と申込

第29回精神保健福祉士国家試験の日程は、次のとおり「予定」として公表されています。

筆記試験日令和9年2月6日(土曜日)専門科目(午後 14時00分〜15時30分の90分)/令和9年2月7日(日曜日)共通科目(午前 10時00分〜12時20分の140分)
受験申込受付期間令和8年9月3日(木曜日)〜10月2日(金曜日)
受験手数料精神保健福祉士のみ受験:28,910円/社会福祉士と同時受験:45,020円/共通科目免除で受験:22,950円
合格発表令和9年3月9日(火曜日)試験センターのホームページに合格者の受験番号を掲載

出典:社会福祉振興・試験センター「第29回精神保健福祉士国家試験(予定)」

申込みは10月2日(金)で締め切られます。試験本番は年明けですが、受験を決めた方がまず動くのはこの秋です。受験資格の証明書類(卒業証明書・指定科目履修証明書・実務経験証明書など)は学校や勤務先が作成する書類で、取り寄せに時間がかかることも多いため、早めの着手をおすすめします。

3受験資格――大きく分けて「学校」と「実務」の組み合わせ

精神保健福祉士の受験資格は、社会福祉士と同じように、出身校で修めた科目と、卒業後の相談援助実務・養成施設の修了を組み合わせて決まります。試験センターが公表しているルートの区分は次のとおりです。

「指定科目」と「基礎科目」は別のものです。名前が似ていますが、指定科目を修めていれば養成施設に通わずに(または短い実務経験で)受験でき、基礎科目のみの場合は短期養成施設等の修了が必要になります。ご自身がどちらに当たるかは、卒業した学校が発行する証明書で判断されます。学校名だけでは決まりません。実務経験の年数・養成施設の修業年限は課程ごとに異なり、試験センターの資格取得ルート図に個別の詳細ページが用意されています。

受験資格のルートは細かく分かれており、入学年度や実務の内容によって扱いが変わります。ご自身が該当するかどうかは、必ず試験センターの受験資格ページと『受験の手引』でご確認ください。

出典:社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験 受験資格(資格取得ルート図)」同「第29回精神保健福祉士国家試験(予定)」

4出題形式と合格基準――「9科目群すべてで得点」が関門

筆記試験は18科目・全132問(1問1点)で、五肢択一を基本とする多肢選択形式(マークシート)です。1日目午後に専門科目6科目48問(90分)、2日目午前に共通科目12科目84問(140分)が出題されます。共通科目12科目84問は、社会福祉士国家試験と同一問題です。

合格するには、次の2つを両方満たす必要があります。

  1. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点であること
  2. 1を満たした人のうち、9つの科目群すべてにおいて得点があること(1つでも0点の科目群があると不合格)

出典:社会福祉振興・試験センター「合格基準」

9つの科目群と、18科目の内訳

科目群含まれる科目出題数の目安
[1]精神医学と精神医療9問
[2]現代の精神保健の課題と支援9問
[3]精神保健福祉の原理9問
[4]ソーシャルワークの理論と方法(専門)9問
[5]精神障害リハビリテーション論/精神保健福祉制度論12問
[6]医学概論/心理学と心理的支援/社会学と社会システム18問
[7]社会福祉の原理と政策/社会保障/権利擁護を支える法制度24問
[8]地域福祉と包括的支援体制/障害者福祉/刑事司法と福祉21問
[9]ソーシャルワークの基盤と専門職/ソーシャルワークの理論と方法/社会福祉調査の基礎21問

科目群の区分と科目名の出典:社会福祉振興・試験センター「合格基準」同「試験概要」「出題数の目安」は試験センターが配分として公表している数字ではなく、直近試験の問題番号の区切りから当サイトが数えたものです(合計132問)。年度により変わる可能性があります。

科目群[1]〜[5]が1日目午後の専門科目、[6]〜[9]が2日目午前の共通科目にあたります。1科目群でも0点があるとその時点で不合格になるため、「得意な科目群で稼いで苦手は捨てる」という戦い方ができない試験です。

5共通科目の免除(社会福祉士として登録している方)

社会福祉士として登録を受けている方は、申請により2日目の共通科目12科目が免除されます。免除を受けると、受験するのは1日目午後の専門科目6科目・48問だけになり、合否判定の科目群も5科目群で行われます。受験手数料も22,950円になります。

免除の申請は、受験申し込みの手続きのなかで「科目免除申請の有無」を「有」にすることで行い、社会福祉士の登録証(登録番号)が必要です(精神保健福祉士法施行規則第6条)。

出典:社会福祉振興・試験センター「第29回精神保健福祉士国家試験(予定)」共通科目の免除同「合格基準」精神保健福祉士法施行規則第6条

6合格率の目安

直近の第28回(令和8年2月1日実施)の結果は次のとおり公表されています。

受験者数合格者数合格率
第28回7,107人5,558人78.2%

出典:厚生労働省「第28回精神保健福祉士国家試験合格発表」

合格率は例年高めですが、注意したいのは「60%取れば合格」ではないことです。合格基準の1つ目は「総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上」であり、実際の合格基準点は毎年変わります。第28回の合格基準点は132点満点中62点(約47.0%。共通科目免除者は48点満点中27点)でした。

出典:社会福祉振興・試験センター「第28回精神保健福祉士国家試験 合格基準及び正答」

合格基準点は、試験センターが合格発表と同時に「合格基準及び正答」として公表します。最新の基準点は、その年の合格発表時に試験センターの公式サイトでご確認ください。

7勉強法

以下は一般的に言われている進め方の一例で、必ずこの方法で合格できると保証するものではありません。働きながら受験する方が多い試験ですので、ご自身の生活リズムに合わせて調整してください。

  1. 苦手科目を「捨てない」――9科目群すべてで得点が必要です。1つの科目群を空白のまま本番を迎えると、他がどれだけ取れていても不合格になります。まずは18科目すべてに一度は触れることが最優先です。
  2. 出題数の多い科目に時間を厚く配分する――科目により出題数が違います(6問の科目と9問の科目があります)。まんべんなく触れたうえで、出題数の多い科目に学習時間を寄せると効率的だと言われています。
  3. 専門科目(1日目)を先に固める――専門科目6科目48問は精神保健福祉士だけの出題範囲で、市販教材や情報が共通科目より少ない傾向があります。早めに着手して土台を作ると、直前期を共通科目の総復習に回せます。
  4. 法律・制度の「用語」を先に片づける――この試験は法令名・機関名・制度名が非常に多く、読みでつまずくと問題文の意味が取れません。用語と読みを先に潰しておくと、その後の伸びが早くなります。
  5. 事例問題に慣れる――利用者の状況を読んで、専門職としての適切な対応を選ぶ形式です。知識をそのまま問う問題とは頭の使い方が違うので、別に練習量を確保します。
  6. 間違えた問題を期間を空けて解き直す――一度で覚えられる方は少数派です。復習の間隔を意識すると定着しやすいとされています。
  7. 直前期は本番と同じ132問を通しで解く――1日目90分・2日目140分という時間配分に体を慣らし、毎回「0点の科目群が出ていないか」を確認しましょう。

8問題集アプリ「セイフクトール」

ここまでの内容を踏まえて、スキマ時間にスマホで学習を進めたい方向けに、精神保健福祉士国家試験対策アプリ「セイフクトール」を開発・運営しています。

9運営者情報

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